
なでしこジャパンがロンドンオリンピック出場を決めて、男女共にサッカー人気が盛り上がってますが、実はラグビーのワールドカップがニュージーランドで今日から始まりました^^
私はやったことはないし、高校まではラグビーのルールも知りませんでしたが、大学に入り、たまたま母校(明大)が強かったものですから、大学4年間は試合を観に行ったり、ラグビー雑誌とかも読みふけり、ラグビーが好きになりました(^_^;)
ラグビーは南半球3カ国(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)とヨーロッパ勢(イングランド、ウェールズ、アイルランド、スコットランドのイギリス4カ国とフランス等)が上位を占め、特にニュージーランドは国技でもあるラグビーについては常にトップクラスの戦績を収めています。
ニュージーランドの代表チーム(A代表)はオールブラックスと呼ばれ、何度も世界最強の名を轟かせています。日本代表が10年以上前のワールドカップで145点位、取られ惨敗しました。サッカーで言えば、14対1くらいでしょうか。
しかし・・・
その昔1968年に、そのニュージーランドの23歳以下代表ではありますが、ジュニアオールブラックスに、日本代表が23ー19で歴史的な勝利を収め、世界を驚かせたことがあったのです。
ジュニアオールブラックスと名前がつく以上、日本流に言えば「日本代表B」でしょうか。当時、よもや日本に負けるとは、世界中の人が思わなかったと思います。体格、身体能力、ボール使い、すべてに優っていたはずですから。ラグビーは、接触プレイでボールを奪い合うスポーツですから、体格が小さい日本は非常に不利だったのです。
その歴史的な勝利を演出したのが、早稲田大学ラグビー部監督を永年務めた大西鐵之祐さんが考えだした「カンペイ」というサインプレイでした。
プレイの詳しい内容は次のサイトを御参照下さい。わかりやすいです。この名前の由来は、早大夏合宿地の菅平高原の「菅平」を「カンペイ」と呼んだとされています。
http://www.segi.org/rugby/Kanpei.html
ラグビーは前にパスできないため、後ろ向き斜めに真っ直ぐなラインを作って、連続パスで攻めるんですが、このラインにフルバック(最後尾で守る、サッカーで言えばゴールキーパーみたいな存在)を参加させて、フリーでパスを受けて、相手の防御ラインの裏に出るというサインプレイです。
おそらくそれまでは単純なライン攻撃だけで、組織的なサインプレイは初めてだたんでしょう、「カンペイ」は面白いように決まり、右ウィングの坂田好弘選手が4トライを決めて、勝利に大きく貢献しました。ラグビーでは、相手の防御ラインの裏に出るとトライの成功率がかなり上がります。
うまい例がなかなか思いつきませんが、野球で言えば、それまで、ストレート(直球)だけの力勝負の投手ばかりの中に、突如、野茂投手のようなフォークボールを投げる投手が出現したような感じでしょうか?
男子バレーでもBクイックとか、時間差攻撃とか、斬新な戦術を編み出した日本ですが、ラグビーの世界においても、このフルバックのライン参加というエキストラマン(数的優位のための要員)を使った「カンペイ」というサインプレイは、この後、世界中で広く使われ、ラグビーの戦術、ひいては組織ディフェンスの進化に大きく貢献したようです。
前述の4トライを決めた日本代表右ウィング坂田好弘さんは、この年のNZラグビー年鑑優秀選手5名の中に選ばれ、この日本の勝利が、ニュージーランドにとって、どれだけ衝撃的だったかよくわかります。ちなみにこの時のジュニアオールブラックスの選手は、その後A代表にはあまり選ばれなかったとか・・・
現在の日本代表は、日本国内でのクラブの在籍期間が一定の期間以上であれば日本代表になれるという、私にすれば疑問が残る選抜方法なので、40%くらいは外国人が占めています。そして監督は、ワールドカップで伝説に残るトライを決めたニュージーランド人のジョン・カーワン氏です。不思議なめぐり合わせと言えるでしょうか。
明日、午後3時から日本代表が対戦するフランスは、かつて「シャンパンラグビー」という奔放なスタイルが特徴だったフランスです。ブランコという名選手がいて、私が好きなチームでした。
明日の試合、気持ちで負けず、タックルを決めて、日本代表にとって、歴史的な試合になることを期待します^^
※写真は、フリー画像をお借りしました。
それではまた明日・・・
顔晴ろう東北!顔晴ろう関東!顔晴ろう紀伊半島!顔晴ろう日本!
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