
みなさん、こんばんは!
今日は高校総体でラグビー部の試合の応援に行ってきました。
我チームは、日南高校と日南振徳高校の合同チームです。
3年生が13名、2年生が2名、1年生が9名、女子マネージャーが6名の総勢30名です。
相手はS高校、先週、偶然早慶戦観戦後の練習が隣同士になり、見てましたが、体格的にはこちらよりも大きいです。
ラグビーは私はやったことはありませんが、フォワード8名(1番?8番)バックス7名(9番?15番)の構成で、おおまかに言いますとフォワードがボールを確保し、9番(スクラムハーフ)が10番(スタンドオフと言われるチームの司令塔です)にパスし、スタンドオフの判断で12番、13番のセンターにパスしたり、あるいはキックしていったりして、ボールを動かして、相手のゴールに迫ります。
部員が15名に満たなかった、昨年までは10人制ラグビーに出ていたそうです。ですから、バックスの走力は、なかなかのもので、決定力があります。
逆にフォワードプレイが少ない10人制では、スクラムやラインアウトという基本が、なかなかゴールデンウィーク中の練習試合ではうまくいきませんでした。
フォワードで徹底して来られるといやだなあ?という私の予想でした。
さて、11時から始まった試合、壮絶な試合となりました。
まず、相手のキックオフから始まり、こちらのノックオンからのスクラムから、最後はフォワードで押し込まれいきなり5点を失いました。
しかし、3分後には相手陣地前からのバックス攻撃でトライをあげ、逆転!
その後、相互にトライを重ねる試合になり、前半は19対17と、こちらが2点差でリードしたまま、終えました。
劣勢と思われたフォワードで健闘し、スクラムもなんとかマイボールは確保し、ラインアウトはほぼ取れました。
短期間でよくここまで仕上げてきたなあ、と感心しました。
高校生は30分ハーフで計60分の試合を行います。
ハーフタイムは5分。
いよいよ後半戦の開始です。
こちらのキックオフのボールを相手が確保し、今度は長いキックを蹴って来ました。
こちらのキャッチミスがあり、押し込まれて、最終的にはモールからトライを奪われました。
しかし、フォワード、バックスの組織攻撃では相手が上だったかも知れませんが、こちらには日南高校キャプテンN君(10番)と日南振徳高校キャプテンK君(15番)の個人技があります。
前半の3トライも、ほとんど2人が絡んであげたものでした。
特に10番スタンドオフのN君は、ボールをもらってからの状況判断が素晴らしく、ダミーパス(パスをするふりだけしてパスをしないトリックプレイ)を織りまぜて、巧みなステップで相手陣のギャップ(すき間)を突き、前進していきます。
その姿は、かつての日本代表スタンドオフの松尾雄治さんを思わせるようなプレイでした。
そのN君が、パスダミーから中央を突破し、私たちが座っているスタンド前の相手ゴールポスト下にトライ!
再々、さらに再々逆転で33対29としました。
残り時間はあと7分くらい・・・。
しかし、相手のキックオフのボールを奪った我チームは果敢に攻めます。
相手陣地中央のスクラムから左に展開したボールがちょっとパスが乱れ、相手の選手にインタセプトされ、自陣の深いところまで攻めこまれ、ペナルティーを与えてしまいます。
タッチキックからラインアウト、そしてモールを組まれて攻めこまれ、痛恨の逆転トライを奪われます。ゴールキックも決まって、
33対36
どうしてもトライを取らないといけなくなりました。残り時間は5分もありません。
キックオフから一進一退の攻防の後、私たちのすぐ前のエリアでN君がパスをもらいました。
横の選手にパスすると見せかけて、2人ほど抜きました。
この後、私は驚きの場面に遭遇します。
相手陣、深いところで7?8名はいたでしょうか?
ところが、N君はまるで時が一瞬止まったかのように、この中をかいくぐり、相手ゴール右隅にボールをグラウンディング(ボールを地面につけるとこと)させました・・・
逆転トライ!
わーーー! 私を始め、こちらのスタンドは大騒ぎです!
ゴールはなりませんでしたが、38対36と、ひっくり返しました!
この後、3分くらいの相手の攻撃を凌ぎ、ノーサイド!
見事な勝利を挙げました!^^
いやあ、驚きました。感動しました。凄いなーと思いました。
相手のタックルが甘い、と言えばそれまでですが、あまりにも見事なN君のトライでした。
でも私は別の点で、N君にはとても感心しました。
今日は確か3トライを挙げたのですが、ニコリともせず、淡々とコンバージョン(ゴールキック)の準備に向かいました。
サッカーでは、ゴールを挙げるとガッツポーズは当たり前です。野球とかでも多いですね。
しかし、ラグビーは、イギリスで始まったからでしょうか?ガッツポーズはしません。私もラグビーのそのようなところが大好きでした^^
最近の大学ラグビーとかは変わってきましたが、従来、ガッツポーズはありませんでした。
それは、ワン フォア オール、オール フォア ワン(一人はみんなのために、みんなは一人のために)という言葉で表されるように、トライは一人ではなく、全員で勝ち取ったものだというラグビーの精神があるからだと思います。
フォワードの8人が、ボールをキープしてくれて、初めて攻撃も成り立つスポーツなので、他の選手への感謝の気持ちを思えば、ガッツポーズは出て来ませんよね。
それを実践しているN君は、素晴らしい選手だなあ、と思うとともに、こんな立派な先輩がいて、よかったなあ、と思いました。
さて、次の対戦相手は、県内屈指の強豪校、「高鍋高校」です。
決戦はあさって29日です。
いちおう、応援に行く予定です!(^_^;)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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